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『HAMAの絆潮』 2014 AmericaBashiGalleryにて挨拶文
この3年間、小渕浜、十八成浜を中心に牡鹿半島に通ってきました。
いろんな出逢いがあり、海と共に暮らす人たちと時間を過ごすことで、都会では体験できないことを沢山経験させてもらいました。
浜で出逢う強面の漁師たちはとても強く女性たちはとてもやさしい。
我慢強く一歩一歩進んで行く。
何も無かった漁港が少しずつ少しずつ動き出す。
今回の展示作品は2013年11月から2014年4月まで震災の約3年後を撮ったものです。やっと、カメラを人に向けることが出来ました。
この写真は、今の石巻のほんの一部分でしかありません。
ここに写っている方々は、僕には想像することも出来ない3年間の悲しみ苦しみを背負っています。
そのなかでポジティブに生きる人々を写真に収めてみました。
あれだけの経験をし苦しみ抜いた彼らは、将来幸せになるべきではないか、またそうあって欲しいと思います。
写真に登場して頂いた皆さんに心から感謝します。
小渕浜でいつも世話をしてくださる安原夫妻、今回の撮影でいろいろと手配をして頂いた小渕浜の石森しのぶさん、十八成浜でクジラのことを色々教えて頂き、また沢山の方を紹介して頂いた沼倉夫妻、そして、初めて小渕浜を訪れてからずっと東京の者を暖かく迎え入れてくれた小渕浜漁師木村美輝さんに厚くお礼申し上げます。
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